資金繰りでお悩みの経営者様へ ~資金繰りの基本と重要性~ (12)
5. 売れば売るほど・・・ ?
売れば売るほど資金繰りが苦しくなる事は前回述べました。売上を増やせば、その分支払いが増えてしまうからです。しかも売上を上げて実際にお金になるまでは、時間がかかります。特に商品販売の場合だと商品を仕入れてくる事が先になり、この時間差が資金繰り悪化の原因となっています。
整理しますと通常は、売上が増えれば仕入も増え、人件費や広告宣伝費などの経費も増える事が考えられます。売上を上げるための必要なお金が、売上が増える分だけ増えるということとなります。これを増加運転資金と言います。例えば、大口の得意先と取引を始めることとなった場合、これにより売上の大幅な増加は見込めますが、資金繰りについて考えなければならないこととなります。理由は上で述べた通りで、その商品を売るためには先に商品を仕入れて来なくてはならないからです。どうしても支払いが先になってしまいます。
このように資金繰りを考慮した結果、資金調達が必要な場合には、契約をする前に、銀行など金融機関からの融資交渉をしないと売上金を回収する前に倒産してしまう可能性があります。この場合ですと、理由をしっかりと説明して交渉すれば融資は受けやすいケースと言えます。資金繰りを考慮せずに、取引の流れの中で大口の売上金の入金があるまでお金が足りないからと言って、従業員にお金が入るまでお給料は待って下さいと言う事はあってはならない事です。常に先手先手で資金繰りの事は考えていただければと思います。
売れば売るほど資金繰りが悪化してしてしまうから、売上を増やすのは止めようと考える方もいるかも知れません。手元にしっかりとお金が残るのであれば、それでも良いかと思いますが、売上の金額が大きい方が残るお金も大きいので、売上は増やしたいと考えるのが普通の考え方だと思います。それに事業を営んでいる以上は事業拡大を図るのは、当たり前の事なのです。ここで言いたかった事は、売上を上げるにも資金繰りの管理をしっかりとして、対策をする必要があるならば、早め早めにてを打ちましょうという事です。