資金調達の基本 ~金融機関からの融資をお考えの方へ (3)
1. どこで借りる? 貸してくれる? ?
事業を営んでいく上では、試算表・決算書上利益が出ていても、お金がないということは珍しいことではありません。むしろ、お金が足りなくなるのは当たり前のことなのです。前シリーズで散々触れましたが、資金繰り(お金の収支)と会計処理(試算表・決算書)は一致しないことは当たり前のことです。
事業を営んでいれば、売上(売掛金)の入金がある、ないにかかわらず、在庫や設備のためにお金が必要になります。また、お金はない(残っていない)のに、決算書上利益が出ていると税金を支払なければなりません。そうなると、払うべき税金の原資となるお金がないといったことも珍しいことではありません。このことから、会計処理と資金繰りは無関係であるとは言えないのです。会計処理をして出てきた数字にも関心を持っていただけたらと思います。
とは言え、会計処理にこだわったところで、資金繰りが改善する訳ではありません。お金が不足する原因は、会計や税金に関する知識ではなく、経営者様が営む業種や売り方などによって左右されると言えます。このようなことから、事業を始めたときから、お金が足りなくなるのはわかっていることといえます。
前回で資金不足となった場合には、金融機関からの融資によって資金を調達することであると述べました。資金調達の方法は様々なものがありますが、金融機関からの融資はすべての使途に対応し、金利面や返済期間で有利なので、金融機関からの融資を主な資金調達の方法となるでしょう。資金調達のすべてを金融機関からの融資で賄っているということも、決して珍しいことではありません。なので、金融機関からの融資について知識を得ることは大切なことなのです。
また、世の中の流れとして、商取引が現金取引から振込決済やクレジットカードによる決済などがメインとなりつつあり、従業員へのお給料の支払いも口座振込がメインであり、金融機関なしでの取引は考えにくいものとなっています。また、ATMの機械もコンビニエンスストアに設置されていたりもします。このようなことから、金融機関から融資を受けることは、事業経営においても、日常的であるともいえるでしょう。