資金調達の基本 ~金融機関からの融資をお考えの方へ (16)
2016.07.01
4. 担保がないとダメ? ?
お金を借りるには、担保が必要だと思っている方は多いかと思います。では、実際に金融機関からお金を借りる場合は、担保が必要なのでしょうか?結論から申し上げますと、担保がなくてもお金を貸してくれるケースはあります。その逆で、担保があっても、お金を貸してくれないケースもあります。ここでは、必要か必要でないかは別として、担保について触れていきたいと思います。
担保になり得るものとしては、不動産や有価証券などがありますが、中小・零細企業の融資で担保になり得るものとしては、不動産担保となるケースが多いです。特に上場している有価証券は、担保にしなくても売却をすればすぐにお金にすることができますし、そのような上場有価証券は株式相場の変動が激しく、金融機関としても財産価値が変動してしまうことから、融資の担保としてはふさわしくないということが、有価証券が避けられる要因です。
金融機関が担保があるからといって、お金を貸してくれないケースがあると上で述べましたが、その理由は、金融機関は融資の返済のためにその担保物をすぐに売却させるノウハウや仕組みがないからといえます。言い換えると、担保は預かるが、どうしても返済できなくなってしまった場合に、最終手段としてその担保などを売却してお金にして、返済に充てるということであり、できればこのようなことはしたくないということです。したがって、担保物を売却して換金するノウハウや仕組みがあまりないということになります。金融機関の担保に関する考え方はこのようなところとなります。