資金繰りでお悩みの経営者様へ ~資金繰りの基本と重要性~ (1)
1. 資金繰り対策のために必要なものは?
資金繰りとは読んで字の如し、お金のやり取りのことです。具体的には入ってくるお金と出ていくお金の差額を計算し、その状況を判断していくことです。では、そのために必要なものは何でしょうか?
資金繰りの状況を理解し、そのための資金調達をする際には、どうしても会計の専門用語を使って説明することが必用なこととなります。経営者様の中には、会計と聞くだけで嫌な顔をされる方が多いと思いますが、ここは避けては通れない道となります。ですが、専門書を使って勉強して、資格も取りましょうというものではありません。経理、会計などで使われる専門用語の最低限の理解が必要なだけです。とは言え、そんなに難しいことはありませんので、肩の力を抜いてお読みいただければと思います。
資金繰りが悪化したときに、その原因は試算表や決算書といった会計資料の中にあります。これらの資料をある程度理解できる会計知識は必要となります。初めは難しいと感じることがあるかと思います。慣れてくれば難しいことはありません。また、経営者様には是非、これらのことに興味を持っていただいて知識の注入をしていただけたらと思います。日々の営業が忙しくてそんな事はできないとおっしゃる方は、税理士などの専門家に聞いてしまうのも良いかと思います。全く無関心というのは良くありませんので、関心を持っていただけたらと思います。
自分が行った営業活動や経理・財務活動の結果が数字になって表れるのは、面白いものです。言い換えるとこれでしか判断できないのです。取引先、銀行など外部の方は試算表、決算書を見て事業の状況を判断します。これらの書類には数字しか出ていませんので、数字を良くするためにも会計、経理に関心を持っていきましょう。
少し熱くなってしまいましたが、これから会計資料をベースとして、会計用語を使った資金繰り状況の理解、資金調達の際に気をつけなければならないことについて、ご説明していきます。試算表・決算書の数字が良いからと言って、資金繰りは良好であるとは限りません。試算表・決算書の数字が良くても、すなわち利益が出ていても、お金がなくては事業が行き詰ってしまいます。安定的な資金繰りの良好さが求められます。
是非、最後までお読みいただけたらと思います。