昨今リモートワークなどが増えてきている中、「これまでの経験を生かして独立したい」「副業を始めるにあたって会社を設立したい」「同じ志を持つ仲間とともに起業したい」こんな思いを持つ方々は多くいるはずです。そこで今回は会社を設立する際の流れについて簡単にご紹介していきます。

①設立する会社の基本的な事項の決定

まず、会社の基本的な事柄を決定します。特に重要なのは以下の５つです。

・商号
会社名のことです。会社名を決める際、名前だけでなく株式会社であれば前株か、後株かなども決めていきます。また、商標法や不正競争防止法の観点から特許情報プラットホームやインターネットを使って事前に調べておくことも大切です。

・会社住所
番地まで実際に法人として登記される正確な住所を確認します。

・目的
会社の登記簿謄本に記載される事業内容のことです。同じような事業を行っている他の会社の事業目的を参考に、将来行う可能性のあるものは盛り込んでおくことをおすすめします。ただ、あまりに色々盛り込みすぎて最終的に何の会社かわからないような内容になるのは避けましょう。

・資本金
1円以上から可ですが、最低でも事業がしっかりと軌道に乗るまでの間行うことのできる金額にすることをお勧めします。

・決算日
基本的に会社を設立した前の月の末日を決算日とします。

②必要書類の準備を作成

必要となる書類は以下の通りです。
・発起人、取締役の印鑑証明書
・会社実印
・定款
・発起人の決定書
・就任承諾書
・払い込みがあったことを証する書面
・印鑑届出書
・印鑑カード交付申請書

③公証人による定款認証手続き　※株式会社のみ

株式会社の場合は②で作成した定款を会社の所在地のある法務局または地方公務局の所属公証人に認証してもらいます。事前に日時や手数料など調整してから行うようにしましょう。

④法務局への登記申請

設立する会社の住所のある法務局に登記の申請を行います。その際に登録免許税を納めます。（株式会社15万円、合同会社6万円）

⑤各種届出

会社や法人が設立したら、その後すぐに各種届出を行います。
税金関係は税務署と都道府県・市区町村へ、社会保険は年金事務所へ、労働関係は労働基準監督署と公共職業安定所へそれぞれ行います。

～まとめ～

今回は会社を設立するにあたっての流れをまとめてみました。必要な書類や届出など多くあります。詳しい書き方や各種届出、申請に関することなど不明な点があれば是非、当事務所までお問い合わせください。お手伝いさせていただきます！