事業計画書の目的と作成時のポイントについて解説
今回は、事業開始や事業拡大などのための融資を申し込む際に必要となる「事業計画書」について、その目的と書き方のポイントをまとめていきます。
●事業計画書の目的
そもそも事業計画書とは日本政策金融公庫や民間の金融機関などは融資を検討する際に判断材料とする書類の一つです。融資を申し込む側の事業の方針や戦略、将来性、経営者の能力などを伝えるものです。金融機関にとって最も大切なのは融資したお金を期限内に利子付きでしっかりと返してくれること、そのため融資を検討する際も安定して売り上げを出し続けられるか見極められるわけです。つまり事業計画書の目的は事業の将来性をしっかりと先方に確認させることです。事業計画書次第で融資が成功するかどうかの大きな鍵となるのです。
●作成時のポイント
事業計画書を作成するにあたってまずは、融資の対象を把握することは大切です。なぜなら融資の中には誰でも申し込めるのではなく対象者が決まっているものもあるからです。融資と一言でいっても起業を応援するもの、売り上げ拡大のための設備導入を応援するものなど色々な種類に分かれています。その為このような特定の融資を活用しようとする場合には事前計画書もその取り組みに沿う内容であることが望ましいのです。
そしていよいよ作成に入るのですが、この事業計画書は作成する際の様式が決まっていない場合が多くあります。書くべき項目は多くありますが、その中でも伝えたい内容を絞って記載することが必要となってきます。
特に重要となるポイントは以下の4点です。
・事業の内容
・この事業でどのようにして収益をあげるのか
・どれほどの収益見込みがあるのか
・この収益を見込んだ方法
事業の内容では、事業の目的や経営理念、ビジョンなど事業の全体像を記載します。その商品やサービスの特徴に直接関係のある内容に絞ることをおススメします。
また、収益をあげるための方法や見込みを記載する際も抽象的な表現ではなく具体的にイメージできるように記載するのが大切です。収益化のイメージがわきづらい場合にはイメージ図や説明資料を添付しても良いかと思います。
~まとめ~
今回は事業計画書についてまとめて参りましたが、詳しい内容についてご質問などありましたら是非お気軽に篠田税務会計事務所までお問い合わせください。