資金繰りでお悩みの経営者様へ ~資金繰りの基本と重要性~ (3)
2016.01.07
2. 「黒字倒産」ってよく聞くけど・・・ ?
前回からの続きとなりますが、会社経営していく上では、試算表・決算書上、利益が出ているか(儲かっているか)どうかではなく、代金の支払い日にきちんと払えるだけのお金が残っているかどうかを把握し、管理をしていかなくてはなりません。言い方を変えれば、赤字であっても、お金があれば倒産はしないということになります。もし足りなければ、どこかから調達してこなければなりません。
では、どのように資金を調達してくればよいのでしょうか?手段としてはどこかからお金を借りてくるしかありません。また、代金の支払先と交渉をして、支払期限の先延ばしをしてもらうことができればとりあえず、倒産は回避することができます。資金調達とは主に銀行からお金を借りてくることを言いますが、これについては後日説明をさせていただく予定なので、くわしくは今回触れません。
支払日にお金が足りない時の対処法は、上に書いた2つの方法しかありません。この対処をするのに、黒字か赤字かは問題となりません。経営者様のイメージとしては、赤字だと銀行はお金を貸してくれないことがあるかと思いますが、そのようなことはありません。逆に黒字だから銀行が必ず貸してくれるかと言うと、そうとは限りません。
赤字の主な要因となっている経費などの中には、お金が出ていかない項目が費用なども含まれていることがあります。赤字だからと言って、お金がないとは一概には言えないのです。
わかりにくくなってしまったかも知れませんが、こうした資金繰りの基本を理解していれば、経営者様の事業が倒産に追い込まれるようなことはありません。一つ一つ理解していきましょう。