今回は金融機関からの融資の中でも、最も利用する人が多いと言われている日本政策金融公庫からの融資について詳しくご紹介していきます。

●創業融資
日本政策金融公庫とは、一般の金融機関の金融業務を補完して、資金調達サポートや国民生活の向上を目的とし設立された機関です。
日本政策金融公庫を利用する上で最大のメリットといっても過言でないのが、創業融資が受けられるという点です。一般的に実績があまりない創業時は民間企業からの融資はなかなか受けることができません。しかし、日本政策金融公庫ではこの創業時の融資についてもサポート体制が充実しています。
また金利も低く設定されることが多いため、ぜひ活用するのがおススメです。
この創業融資の様々な制度の中でも代表的なものを2つ紹介します。

♦新創業融資制度
融資限度額は3000万円で無担保・無保証で利用することが可能です。この制度を利用するためには以下の条件を満たす必要があります。
・新たに事業を始める、または事業開始後税務申告を2期終えていないこと
・税務申告開始前、または事業開始後で税務申告を終えていない場合、創業時に融資希望額の半分程度の自己資金があること
・「雇用の創出を伴う事業を始める」「技術やサービス等に工夫を加え、多様なニーズに対応する事業を始める」などの条件に該当すること

♦新規開業資金
新規開業資金は担保と保証人が必要にはなりますが、最大で7200万円までの融資をうけることができます。

●融資を受けるためには
日本政策金融公庫から融資を受けるためには、事業計画書を作成し、事業の将来性をアピールしなければなりません。事業計画書を作成する際に重要なことは、目標をしっかり数値として設定すること、その数値目標を実現させるための行動を具体的に説明することです。
日本政策金融公庫は営利目的の機関ではないので、多くの事業者が利用できるように事業計画をもとに、たとえ実績がなくても融資を積極的に検討してくれます。
しかし、スムーズに融資を受けるためにも、税理士などに相談しながら、しっかりと担当者を納得させられる計画書、返済計画を事前に立てることが必要です。

～まとめ～
今回は金融機関からの融資の中でも、日本政策金融公庫からの融資について詳しくご紹介していきました。当事務所は事業計画書の作成やそもそもの融資についてのご相談など幅広く行っています。まずはお気軽にご相談ください。